革靴を磨きたいけどやり方がよくわからない。正しい方法をわかりやすく教えてほしいな。
こんにちは!ヒロです。
そんな疑問に答えます。
今回は「革靴の磨き方」について靴磨き初心者でもよくわかるように解説していきます。
「革靴の磨き方」は簡単な6ステップ。
重要だとわかっているけどやらない人が多いのが”靴磨き”で、革靴をよく履くサラリーマンでも意外と知らない人が多いです。
その理由は「やり方がわからない」「忙しくてできない」といったところで、習慣化せずに避けられているのが現状かなと。
僕も同じような理由から半年ぐらいで履き潰してました。
3分ほどで読むことができますし、革靴がきれいになることでプラスに変わることがたくさんありますので、ぜひご一読を!
靴磨き初心者に知ってほしい革靴の磨き方
”靴磨き”を日頃からしっかりとした手順で行っていれば、革靴は10年以上履くことができます。だから「履き潰す」ではなくて「育てる」のが正解です。
僕は最初「スポンジみたいなもの」で磨いたり、「靴クリームも適当」にただ塗ればいいもんだと思ってました。
靴磨きに興味のない人ってきっとこんな感じ。
靴磨きの意味は”革に栄養と潤いを与えて長持ちさせること”と”ツヤを出して見た目を美しくすること”なので、この2つを理解して磨くのが重要です。
そこで靴磨き初心者にぜひ知ってほしい正しい”革靴の磨き方”は以下のとおりです。
- 靴紐を外しシューキーパーを入れる
- 馬毛ブラシを使ってホコリを落とす
- クリーナーで汚れを落とす
- 靴クリームを塗る
- 豚毛ブラシでクリームを馴染ませる
- 布で余分なクリームを拭き取る
いきなり多くないですか!?
多いけど毎回ではなく7回~8回履いたタイミングで行います。
全部で20分ほどでできますし、難しくはないのでしっかりと覚えていきましょ。
ここから”革靴の磨き方”を手順ごとに必要なものを含めて解説していきます。
1.靴紐を外してシューキーパーを入れる
まずは磨くときに邪魔になるので、靴紐を外します。
”内羽根”の靴はすべて外さずに一番下に残しておくのがコツです。戻すときに革にダメージを与えません。”外羽根”の靴はすべて外しましょう。
※参考画像です。
紐を外したら”シューキーパー”を入れます。
革靴のシワを伸ばし形を整えてくれる効果があるので、脱いだら入れるのが基本です。
シワが伸びることでこの後の作業で隙間に入り込んだごみを取り除きやすくなり、クリームも馴染ませやすくなります。
- シューキーパー(シューツリー)
2.馬毛ブラシを使ってホコリを落とす
次に”馬毛ブラシ”を使ってブラッシングをして、革靴についたホコリやゴミを落としていきます。
ブラッシングは細かくかけるより、大きく動かすようにかけるのがコツです。
1日履いた革靴は意外と細かいホコリがびっしりとついてしまっていて、潤いを吸収してしまい革を乾燥させてしまいます。これが劣化を早める原因です。
ですからしっかりとたまりやすい場所を中心に”ブラッシング”してあげましょう。
ホコリがたまりやすい場所はここ。
- 馬毛ブラシ
3.クリーナーで汚れを落とす
次に”革靴専用クリーナー”を使って、汚れや劣化した古いクリームを落とします。
布を指に巻いてクリーナーを染み込ませて靴全体に塗り伸ばしてください。染み込ませる量は10円玉ぐらいの大きさです。
このクリーナーは強力なものも多くて、ゴシゴシとこすってしまうと革を傷つけてしまいますのでやさしくクリーナーを伸ばしていきましょう。
全体を1回~2回かけたら十分です。
- クリーナー
- 布(Tシャツの切れ端でOK)
4.靴クリームを塗る
次に乳化性クリームや油性クリームといった”靴クリーム”を使って革に潤いや栄養を与えます。
人間の肌と同じで革も定期的に栄養を与えてあげないと、乾燥してしまいひび割れが起きるので、靴を長持ちさせるためにとても重要な工程です。
写真のとおり指で塗った方が体温でクリームが溶けて、革へ浸透しやすくなるのでおすすめ。
靴クリームのおもな効果
- 革に栄養や潤いを与える
- 革へのツヤ出し効果あり
- 色付きのクリームは補色も
一回で指に取る量は少量ずつを意識しながら、靴全体へ塗り伸ばしていきます。履きジワが入っている部分はよりしっかりと塗ってあげてください。
どうしても指が汚れるのが嫌だという人に”ペネトレイトブラシ”と呼ばれる小型のブラシがあります。
※ペネトレイトブラシの写真です。
指で塗らないためクリームが体温で溶けて浸透しやすくはなくなりますが、細かいところまで届くというブラシの特性を生かすことができます。
- 靴クリーム
- ペネトレイトブラシ(指で塗らない人のみ)
5.豚毛ブラシでクリームを馴染ませる
次に”豚毛ブラシ”を使って先ほどの工程で塗ったクリームを馴染ませていきます。
馬毛ブラシと同じようにかけていきますが、その力加減は少し強めで革へクリームを押し込むようなイメージです。
革に浸透してくると表面に光沢が出てきます。
豚毛ブラシは色が混ざらないように、それぞれブラシを用意することをおすすめします。黒色専用のブラシや茶色専用ブラシといったように「使い分け」をしていきましょう。
- 豚毛ブラシ
6.布で余分なクリームを拭き取る
次に”布”を使って靴全体についた余分なクリームを拭きあげます。専用の布も売ってますが高いので、まずは着なくなったTシャツで十分です。
しっかりと靴全体を拭き上げることでどんどんツヤが出てきます。ゴシゴシと強くこすらないように優しめにいきましょう。
- 布(Tシャツの切れ端でOK)
基本的な”革靴の磨き方はここで完了”です。慣れてきた人や最初から挑戦してみるという人は、この後の鏡面磨きへ進んでください。
ワックスを使い鏡面磨き
ここからは専用のワックスを使って”鏡面磨き”をします。
鏡面磨きってなんですか?
靴の先やカカト部分をピカピカに仕上げることをいいます。
お手入れと違って栄養を与えるわけではないので、必ず行う工程ではありません。あえて鏡面磨きをしないで仕上げる人もいるぐらいです。
磨き上げることで見た目も美しくなり、ワックスでコーティングされているので傷などから靴を守る効果もあります。
靴磨き初心者にとってはこの鏡面磨きができるようになることが1つの目標です。
鏡面磨きの手順
- 指でワックスを塗り下地をつくる
- ネル布に水とワックスをつけ磨く
- 水だけで磨く
鏡面磨きは①の下地づくりがとにかく重要です。
少量ずつ先端やカカト部分に薄くワックスを塗り伸ばして乾燥させるという工程を5回~6回ほど繰り返して下地を作ります。
次にネル布に少量の水と少量のワックスをつけながら磨き、最終的に水だけで磨いていくとピカピカの鏡面磨きの完成です。
こんな感じでピカピカに仕上がります。
鏡面磨きについてはこちらで詳しく解説してます。
≫ 【ハイシャイン】革靴の鏡面磨きを成功させるコツ【こうやって光らせます】
- ポリッシュワックス
- ネル布
- 水(水道水でもOK)
靴磨き・お手入れの頻度
今回の記事で紹介した”革靴の磨き方”は2週間に一度、もしくは履いた回数にもよるので7回~8回履いたらやるのがベストです。
靴磨き初心者はとにかく磨きたくなってしまうんですよね。
僕も完全にこのパターンでした。
当然、磨きすぎも革に負担がかかってしまうので、しっかりと磨くタイミングを守っていきましょう。
実は「革靴を履いたら毎回やってほしいこと」もあります。
- シューキーパーを入れる
- 馬毛ブラシでブラッシング
普段行うのはこの2つだけでOKです。
こちらの記事でもっと詳しく紹介してます。
靴磨き道具をセットで手に入れる
一つ一つ靴磨き道具を揃えるのが大変…。
こんな人には靴磨き道具がひとまとめになっている”靴磨きセット”がたくさん販売されています。
しかし、何も知らずただセットだからと購入するのはおすすめできないです。
それはこんな理由から。
- 入っているブラシ使えなさすぎ
- 必要な道具が足りていない
靴磨きセットでまとめて手に入れるのであれば、何が含まれているかしっかりと確認してから購入しないと後悔します。
≫【どこで買うの?】革靴の靴磨きセットおすすめ3選【初心者必見】
おすすめの靴磨きブラシやクリーム
靴磨きの道具を一つ一つ個別に用意するといっても販売されている種類が多すぎです。たぶんなにも知らずに靴磨きコーナーなんて行った日には”完全に迷子”になります。
「なに選んでいいかわからん…」
靴磨きを初心者の方はこんな状態になる前に、この記事で紹介されている靴磨き道具を選べばとりあえず安心です。
新品の革靴も靴磨きが必要
”新品の革靴”を手に入れて何もせずにすぐに履いて出かけるのはちょっと待った!
履く前にしっかりとプレメンテナンスをやることで、革靴をより長持ちさせることができるんです。
新品でも意外と乾燥してます。
購入したときにやってくれるお店もありますが、店頭に並べられて乾燥している場合が多いので、絶対にお手入れしてから履くことをおすすめします。
まとめ:靴磨き初心者にぜひ知ってほしい革靴の磨き方
これまで”靴磨き初心者”に向け”革靴の磨き方”についてご紹介しました。一度内容をまとめます。
- 靴磨きは簡単な6ステップで完了
- 鏡面磨きでもっと光らせる方法もあり
- それぞれの道具を用意する必要あり
これから始めるぞ!って人は「正直大変そうだな…」と思ったかもしれません。しかし”靴を磨くことはプラスになること”しかないんです。
靴磨きで得られる効果
- 靴を美しく見せる
- 靴を長持ちさせる
- 履く人の印象を上げる
継続して行っていると靴磨き自体が楽しくなってきて完全に趣味化します。僕はどっぷりとこの靴磨きの面白さにハマってしまいました。
ぜひ揃えられるところから道具を集めて靴磨きを始めてみてください。
靴と一緒に自分も磨かれていきますよ。
今回は以上です。