たまに革靴の先をピカピカしてる人いるけどあれ鏡面磨きっていうんでしょ?やり方とかコツを教えてほしい。…というかダサいの?
こんにちは!ヒロです。
そんな疑問に答えます。
鏡面磨きはコツさえつかんでしまえば簡単です。でもとても奥が深い。
鏡面磨きって「靴磨きの醍醐味」かなと思っています。うまくいって革靴がどんどん光っていく満足感はとてもたまらないですよ。
わかりますかね?w
とはいえそもそもやり方がよくわからないという人や、うまくいかないという人もいます。
そこでこの記事では「鏡面磨きのやり方」から「成功するためのコツ」まで、毎日革靴を磨いている僕の観点からお伝えしていきます。
記事を読み終えることで、これからの靴磨きがより一層楽しくなる可能性が高いのでぜひ最後まで読んでみてください。
- 靴磨きを始めたばかりの人
- 鏡面磨きに興味がある人
- 鏡面磨きダサい…と思っている人
鏡面磨きとは?
鏡面磨きってなんですか?
字のとおり鏡のように強い光沢を出す仕上げ方だよ。
たまに見かけませんか?革靴の先がピカピカしている人。それが「鏡面磨き」です。
ワックスで革の表面を均一にすることで、光を反射し鏡のような強い光沢を出しています。ぶっちゃけ革にとっては栄養なんてありません。
100%見た目の充実です。
とはいえワックスで「コーティング」して保護層ができるので、革を守ってくれる効果はあり。
その仕組みは革の表面にある見た目ではわかりにくい凹凸が、ワックスを塗られることで均一になり、より強い光沢を出すということです。
鏡面磨きは靴磨きを楽しむひとつの醍醐味かな思っていたんですが、じつは【鏡面磨き ダサい】って検索する人けっこういるんですよ。
悲しい…
もちろん人それぞれ好みは違うので仕方のないことですが、革靴好きなら覚えておいて損はない手順です。
靴磨きに必要な道具
- ポリッシュワックス
- ネル布
- 水
鏡面磨きをするために必要なものは、たったこの3つだけ。水なんて蛇口ひねれば出るから実質2つ。余裕ですよ。
ポリッシュワックス
まずは「ポリッシュワックス」です。これが鏡面磨きでは一番重要ですね。
今回は靴磨きのプロも使う「サフィールノワール」の「ビーズワックスポリッシュ」を使って実際に鏡面磨きをしていこうと思います。
ネル布
次は磨き上げるための「布」です。鏡面磨きで使う布は、ネル布と呼ばれる表面を毛羽立たせてすごく肌触りのいい布を使います。
裁縫店で売っている布を買うか、楽天やAmazonで大きいネル布を買って、自分で切って使うのが一番いい方法ですね。
シューケアブランドから出ている布は高すぎ…。
水
磨き上げるために「水」を使います。鏡面磨き専用の水も販売されていますが、最初は水道水で大丈夫です。
ちなみに水を入れる容器で「ハンドラップ」というポンポンとたたけば布を湿らせることができる、下のような道具があります。
これがなくてもできるんですが、まあ見た目はかっこいい。 水の調節がちょっと難しいので、初心者のうちは使わない方が無難かなと。
(見た目から入る派は手に入れようw僕は買った。)
ぶっちゃけワックスのふたとか適当な容器にいれればOK。
鏡面磨きのやり方
- ワックスを指で塗ってベースをつくる
- ネル布に少量の水とワックスをつけて磨く
- 水だけで磨く
これが「鏡面磨きのやり方」です。特に1番のベースづくりが鏡面磨きにとって重要になります。
手順はあまり多くないですが、繰り返したり行う作業が多いので根気よくやっていきましょ。
ひとつひとつ解説していきます。
1.ワックスを指で塗ってベースをつくる
- 光らせたい部分へ指でワックスを塗る
- ワックスを乾燥させる
鏡面磨きの「ベースづくり」は根気よくこれの繰り返し。まずはワックスを直接指で取り鏡面に仕上げたい箇所へ塗っていきます。
指につける量はこんな感じ。
指についているワックスが無くなったと思ったらまた同じ量を取り、光らせたい箇所全体へ塗っていきます。
全体を塗り終えたらワックスを乾燥させるため3分ほどおいてください。この間にもう片方の靴を塗れば効率的にできます。
これを繰り返して「ワックスの層」をつくっていきます。目安は3層~5層かなと。
これは3回繰り返した後の写真で、表面が曇っている感じ。これが大事なベースになります。
ネル布に少量の水とワックスをつけて磨く
- 布に少量の水とワックスをつけ磨く
- 乾燥させる
これを繰り返します。この工程で少しずつ光沢が出て光っていくのがわかります。
まずは指に布を巻いて水を軽く湿らせます。「水のつけすぎ」は鏡面磨きが失敗する大きな原因なので、手でたたいて水気を飛ばしましょ。
最初は水の調節が難しい。
先ほどしっかりと乾燥させてつくったベースを磨いていきます。
らせた布にワックスを一度ポンと叩いてつけ、やさしく撫でるように円を描きながら磨いていきます。マジでやさしく。
この作業を何度も繰り返していきます。指の滑りが悪くなったら、水とワックスを追加して磨いていく感じです。
徐々にワックスの量を減らしていって、水だけで磨いていけば光沢がどんどん出ていきます。
あとは同じようにやさしく磨く。
こうして鏡面磨きの完成。
鏡面磨き前と後の写真がこちらで、左側が鏡面磨き後、右側が鏡面磨き前です。
こうしてみると違いは明らかで美しさが全然違いますよね。左側の靴だけ鏡のように背景が映し出されてます。
コツを掴むまでは大変ですが、美しい靴を仕上げるため鏡面磨きを楽しみましょ。
鏡面磨きを成功させるコツ5つ
- ベースづくり
- 水をつけすぎない
- ネル布の巻き方
- ドライワックス
- ウイスキーで磨く
鏡面磨きの「成功率を上げるコツ」をまとめました。詳細は下記で解説。
鏡面磨きのコツ①ベースづくり
鏡面磨きはこの「ベースづくり」がとにかく重要。
ベースづくりを失敗するケースの主な原因としては、下記のようなことが多いのでこの2つに気を付ければまずはOK。
- ちゃんと乾燥していない
- ワックスを厚く塗りすぎている
鏡面磨きのコツ②水をつけすぎない
磨き上げるときにつける「水の量」が多いとせっかく作ったベースをはがしてしまいます。ワックスが乗らなくなって失敗の原因となるので要注意です。
- 布は軽く湿ればOK
鏡面磨きのコツ③ネル布の巻き方
指に「布を巻くとき」はシワにならないようピンと張った状態で必ず磨きましょう。
たわみがある状態で磨いてしまうと均一にワックスが乗らなくなり、失敗の原因となります。
BAD
GOOD
鏡面磨きのコツ④ドライワックス
ワックスに含まれる有機溶剤を揮発させて乾燥させた状態をつくる、いわゆる「ドライワックス」を使うと鏡面にしやすいです。
ワックスのふたを開けて1週間放置!これでドライワックスの完成します。
ただし放置のしすぎには注意です。
鏡面磨きのコツ⑤ウイスキーで磨く
磨き上げるとき、水の代わりに「ウイスキー」を使うと鏡面磨きはやりやすくなるんです。
え!?ウイスキーで磨くの?
モルトドレッシングという方法です。
とりあえず水でやるところをすべて「ウイスキー」にすればOKです。輝きはモルトドレッシングで仕上げた方が強くなります。
まとめ:鏡面磨きのやり方とコツ
今回は鏡面磨きのやり方と成功するためのコツをご紹介しました。
コツをつかんで鏡面磨きができると、革靴が美しく仕上がるのはもちろんですが、靴磨きがより一層楽しめます。
成功するとなんでもやりたくなる。
みなさんも回数をこなしてコツをつかみ、鏡面磨きを楽しんでみてください。